車に乗ってどこまでも。山道行脚で水晶の眠る地へ。

車を購入して、一通りドライブや旅行を済ませましたが、だんだんと自分一人だけで行く旅行の面白さにはまってしまいました。

最初は旧跡めぐりや、単独旅行をしていましたが、自分だけの秘密の場所で尚且つトレジャーハンター要素も含む旅がしたいと常々思うようになり、ならばと整備された街中ではなく、山道へと進路を決めました。ただ今まで乗っていた車は大型のSUVだったのですが、そんな車で林道という場所は走行できません。そこで維持費もかかっていたので小型の軽SUVに乗り換えました。

仲間にはなんでまた軽なんかに?と言われましたが、小回りが利きバイクで走るような道を車で走るわけですから、当然小型な機動性が求められるわけです。そんな山間部めぐりが半年ほど続いたのですが、ふいに立ち寄った沢には、きらりと光るガラスのような物があちらこちらに落ちていました。

こんなところまでガラス?と思い手に取ってみると綺麗な結晶化した水晶でした。
まさかの水晶の群生地を見つけてしまったわけですが、持って帰るのも忍びないのでその日はそっとそのまま帰りました。しばらくは仕事で行けなかったその沢も、夏になり水が少し枯れ気味になって沢の水が落ちてきていましたが、今まで滝の裏だった場所にはそれは綺麗な水晶の群生がありました。
水しぶきと、太陽の光と水晶のプリズムがまさに自分の世界だけを作ってくれました。
今もまだその場世は健在ですが、もし私がそれを持って帰ってしまうと、その場所は何百年もかけないと同じ姿に戻らないので、決して口外はしていませんがたまに嫌なことがあると、車に乗り数時間かけてその場所でゆっくり折りたたみいすを広げ、コーヒーを飲んでいます。
空気が凛とした表情で包まれているのですごく落ち着ける私だけの空間ですが、誰かに見つからないかいつもハラハラしていますが広い山奥の中に見つけた私だけの宝の場所は、きっと車を入れ替えた際に相棒の軽が見つけてきてくれたのだろうと感じています。